HDRI化とToneMapping、HDR画像

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CANON EOS 40D Sigma 28mm F1.8 (EV0 1/30 F11 ISO100 +2EV -4EV)

先日行った早明浦ダムは夕方で完全な逆光だった
これは絶好のHDR(HighDynamicRange)合成素材になるんじゃないかとEV-4から+2までの7枚を撮影してきた

HDRでぐぐれば妙な色合いのハイコントラスト画像がいくつかヒットしてツールも紹介されている
使ったツールは「Qtpfsgui」、フリーソフトはこれだけだったので採用
Qtとか頭についてるからGUIがQtなのか?QuickTimeの機能を拝借するのか?と思ったがどちらもハズレの模様
まず撮影してきた7枚を食わせる、自動的にEVを測定して合成、HDRIを生成してくれる
このHDRIを元にToneMappingで画像を作る
ToneMappingでは色々名前のついたoperatorがいくつあり、選択できる
operatorを選択してパラメータをいじって生成、気に入った雰囲気になるまで試行錯誤
なんだかよく分からないうちにHDRで画像検索すると出てくる絵のようなイカス画像が出来上がった

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CANON EOS 40D Sigma 28mm F1.8 (EV0 1/30 F11 ISO100)


こちらはカメラ曰く適正露出なEV0で撮影したもの
空は完全に白飛び、コンクリ壁のディティールもこのままではほとんど見えない

HDR自体の意味がよくわからなかったので調べてみた
まずHDRIと呼ばれる画像保存フォーマットがあるらしくOpenEXRなどがあり、これは従来の16ビットのダイナミックレンジでは表示や仕上がりでは問題ないが、素材としてはダイナミックレンジが足りないので調整時の劣化を防ぐために深度を拡張したものらしい
主に3D画像のレンダリング出力で使用している模様

今回のHDRはHDR合成というらしく写真技法であり、上のHDRIとはHDRという単語で同じだが関係ないとWikipediaに書いてあった
しかしHDR合成イメージを作るにあたって複数の露出で撮影したファイルを合成することによってHDRIを生成し、ToneMappingといわれる露出マッピングによってHDRイメージを作り出している
生成されたHDRIをOpenEXR形式で保存しておくことにより、後からマッピングしなおすこともできる

デジタル処理ならではの表現なので好みは分かれるだろうが、EV0の状態では確実に空は白飛び状態でなにも情報を持っていない
それを擬似的に深度を拡張することによって従来一枚の写真では表示することができなかった情報を一枚に凝縮してしまう、そういう意味ではただの変な写真技法としてだけではなく、実用的な利用法があるんじゃないだろうか...

おもしろいので今度は魚眼で街の逆光写真でも撮ってきたい

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