2013年10月アーカイブ

131014_087.JPG

ようやく涼しくなってきたので、猫だらけの島、青島へ、友人と2人でいってきた
このブログ、すでに1年以上放置してたのか...

131014_152.JPG

朝7時に伊予長浜駅前の長浜港に車をとめて、定期船に乗船
船のおっちゃんに「猫みにきたんか?」と聞かれる、ご明察
島には自販機もないので飲み物は用意していくように、弁当は気をつけないと猫に奪われる、など雑談しつつ、船の中で運賃665円を払う
船には自分と友人以外に、同じような猫目当てのひとが3人ぐらいと、何度か来てるっぽい夫婦だけ
40分ぐらいかかるらしい、意外と遠い

_DSC01164.JPG

船をおりて桟橋から上陸した広場には島中の猫が集結しているのか、とんでもない数の猫が...
気をつけて歩かないと踏んでしまう...
早速おばちゃんが猫に食料供給を開始したので、状況が落ち着くまで島を探索することにした

131014_004.JPG

港があるのは南側の中心で、人と猫はその一帯にしか生息していない模様
まず丘を越えて東端を目指してみた
10分弱で島の端に到着、キャンプ場が整備されてて公衆トイレがある
海岸線を歩くとビッグフナムシが大量に走り回っていて時々びっくりする
さらに東端から北側へ回りこんでみたが、北側は道もなくて海岸線の岩場のみ
どうしようもないので来た道を戻って中心部へ

_DSC01148.JPG

朝の食事タイムをおえて猫たちは軽くお休みモードに入っていた
寝ている猫、うろついている猫、じゃれあっている猫、逃げていく猫、とにかく猫だらけ
民家地帯では猫が視界に入らないことが無いのではないだろうか...

131014_047.JPG

民家地帯の斜面を登りきったところに元小学校と元中学校がある
登りきるといっても、5分で到着する程度
元小学校は公民館として使われていたらしく、まだなんとか廃墟になる寸前といったところ

131014_035.JPG

窓ガラスが割れていて中が覗ける教室のひとつ、なぜか冷蔵庫が鎮座している
ごみ置き場になっていたのか、黒板には不燃と可燃の矢印
巻き糞の落書きがあるあたり、子供が遊んでいたのだろうか
しかし床板が腐ってて結構ヤバい
校舎の裏がすぐ斜面なので窓のそとはジャングル状態

131014_024.JPG

職員室っぽい部屋のとなり、用務員室か保健室かそんな感じの部屋には本やレコードが散乱していた
建物自体は二階建てマンションのように廊下と教室のみの1列だけ
学校として稼動していたのは30年以上前のような雰囲気

131014_039.JPG

小学校の横から上に向かってコンクリートの階段があって、上に見えている中学校へ行けるのだと思うが、途中から完全に藪と化しており進めず
地図によると島の西側に元発電所があるようなので、そちらを目指して斜面沿いの道を歩いていく

131014_041.JPG

道はなんとか維持されているので、巨大でカラフルな蜘蛛が巣を作りまくっているのを払いのけつつ歩いていく
しかし、何かこうブンブン嫌な音がするのでじりじり進んでいたら先行していた友人が現在進行形で建築中のスズメバチの巣を発見
一目散に撤収、恐ろしい...

131014_108.JPG

再び青島セントラルに帰還
猫のお出迎え...というよりお休みのところをお邪魔して申し訳ない雰囲気
こちらもやることがなくなってきたので、船の待合室のベンチで昼寝タイム
1時間半ぐらい寝て、買ってきた弁当でランチタイム

131014_132.JPG

待合室から出たらいきなり猫だんごが形成されていた
何かと思ったら授乳中のご様子
供給元は完全に隠れているので何かよくわからない状態に
しかし、デカいのがアグレッシブに攻めてくるせいで、子猫はあまり母乳にありつけていないような...

_DSC01182.JPG

猫の色は茶トラ、三毛、キジトラ、黒の順に多い
稀に毛の長い洋猫っぽい顔のがいる、いろいろ混ざってそう
成猫は比較的野良っぽく、あまり自分から近づいてこないし、近づいていくと逃げるのが多い
子猫は完全に餌付けされてて、目が合えば人間に寄ってくるのが多い
しかし、ビニール袋のガサガサする音が聞こえれば、10秒後には回りが猫だかりになる
缶詰の餌を展開している人が居たが、展開した瞬間そこは戦場になる
あちこちで喧嘩が勃発して殺伐とした雰囲気に...
自分は家からすこし持ってきたキャットフードを、食いっぱぐれてそうな猫に離れたところで与えてみたりしていた

131014_123.JPG

民家地帯を軽く散策したりしてみたところ、奥のほうはほとんどが空き家でかなり植物が侵食して崩れかけている家が多かった
すでに住人は15人程とのことなので、今後どうなっていくのか心配ではある
電気はかつて火力発電所が稼動していたらしいが、今は海底ケーブルで供給されている
飲料水は定期船が運搬していて、夕方の便でタンクに補給している
この作業のために夕方の便は1時間ほど停泊している模様

_DSC01193.JPG

かなりの数の家が建っているのでいったい何人ぐらいの人が住んでいたのかと調べてみたら、最大時は800人以上の人がこの島に住んでいたらしい
学校1つぶんぐらいの人間がここに住んでいたと考えると、かなりの満員状態だったのではなかろうか...

131014_150.JPG

いよいよやることもなくなって、日陰で猫を眺めながら1時間ぐらいぼーっとしていた
すこしの波音と、たまに聞こえる猫の鳴き声ぐらいしか聞こえない、山のなかの静けさとはまた違う静けさの中で、あぁここでは賽銭箱ぐらいしか金銭を消費する手段がないな、とか考えていたら、夕方の便が到着
猫を見にきたひとと戻ってきた島の人が乗っていて、桟橋は大賑わい
猫は夕飯タイム、どこから出てきたのかと思うぐらいの大集合

131014_145.JPG

船のエンジンルームを覗いてたら、おっちゃんがヤンマーの700馬力のディーゼルエンジンだと教えてくれた
最大船速は11~12ノットらしい
700馬力あっても20k/h弱しかスピードでないなんて、悲しい...

131014_162.JPG

さようなら青島、ぐぐるとチンタオか踊るナントカばかり出てくる青島
きっともう死ぬまで来ることはないだろうけど、瀬戸内に浮かぶ猫の島の20年後はすこし気になる